未来こどもランドのホームページに「地域福祉を勉強中」というコンテンツを作ってもらいました。私は、練馬区で10月からはじまった「地域福祉パワーアップカレッジねりま」(以下、「パワーアップカレッジ」と記載いたします。)に第一期生として通っております。「パワーアップカレッジ」は、練馬区独立60周年を記念した事業で、地域福祉をになう人材の育成などを目指し、練馬区が設置したものです。パワーアップカレッジが開催される毎週火曜日に行かせていただいております。パワーアップカレッジで勉強したことを報告し、第二期生に臨まれる方や、地域貢献をお考えの方に、何かお役に立てればと思い、書きはじめました。パワーアップカレッジは地域福祉課に事前に申し込みをすれば、聴講することもできます。今後の授業の日程もお伝えしていこうと考えています。拙い文章ですが、どうぞ宜しくお願いいたします。
早いもので、入学してから半年が経過しました。3月に入ってからは、地域福祉課の担当の職員の方とカレッジの学生とで、5月10日に開催される「カレッジ祭」というカレッジの学祭に向けて一丸となって取り組んでいるところです。
*60年
練馬区は、板橋区から独立したのですが、私の生まれ育ったのは板橋区です。独立前です…。最近では、市町村の「合併」が多くありましたが、「独立」という言葉は、日本ではあまり使用しないので、素敵な響きと感じました。「60年」といえば、今年は、イスラエルという国が出現して60年だそうです。
パワーアップカレッジの特色の一つで、定年退職された方が地域に帰ってくることで、団塊の世代の参加促進もしています。「練馬区には長年住んでいるけれど、会社人間だったため、地域のことがよく分からない。もっと地域を知りたい。」とおっしゃる方もおられて、私も同感でした。私自身もずっと他区で働いていたため、子どもが生まれてから初めて、保健所や、保育園などの公共施設を知りました。練馬区はとても広く、「もっと地域を知ろう」と思いました。
*入学式
10月13日の土曜日に、パワーアップカレッジの入学式が、午前10時から練馬区役所アトリウム地下の多目的会議室で行われました。とても立派なお花が飾ってあり、みとれてしまいました。来賓祝辞は区議の関口和雄氏でした。区議の関口氏は、出身地である貫井地区の歴史をお話しされ、小作民たちが、お互い地域で助け合いながら、暮らしてきた話をされました。強い郷土愛を感じ、聞き入ってしまいました。練馬区長を初め、行政のかたのお話があり、パワーアップカレッジへの期待を感じ、改めて「自分に何ができるかしら」と不安にもなりました。
式がすすみ、その後、学生一人ひとり名前を呼ばれ、立ち上がりおじぎを致しました。(緊張しました。)
今日、楽しみにしていた市川学長の記念講演がありました。市川学長は、ルーテル大学の学長です。つつじ保育園に用務の職員として働いてくれた、Mさんという方も「ルーテル大学」出身でした。Mさんは、その後、つつじ保育園を退職し、幼稚園で体操の先生をしながら、保育士の資格を取得するため、学校に通い、勉強をされています。昨年度、地域の子どもたちと保護者の方に、公園での出前遊びをしたときにも、「おもしろそう」と力を貸してくれました。ルーテル大学で知っている方は、そのMさんだけでしたが、「ルーテル大学」には、とても良い印象がありました。市川学長のお話は、「講演」といった堅苦しいものではなく、授業のようにホワイトボードを使用し、隣同士話し合わせ、質問もあり、いつマイクを向けられるかわからず、楽しくも緊張した時間で、あっという間の時間に感じられました。カレッジに入学した学生にも「自分なりのカレッジで良い」とおっしゃってくださったので、前述の「私に何ができるのだろう」という不安も軽減しました。以下、市川先生の記念講演レジメから抜粋しました。
「一人一人が育てる地域の福祉力」
1)地域はどうなったか〜何をもとめられているか
1.家族介護
世間体や誤った介護者の意識と介護されるものの自立意識の無さで、介護地獄となってしまう。
2.地域に止まり木がない。住民間のかかわりの希薄化と孤独感により、若者は、閉じこもり・孤立・
彷徨うことになる。
3.虐待
問題の潜在化と深刻化→孤立
4.生活基盤の脆弱化、地域関係の崩壊の危機
2)同じ潮流にある地域福祉の動向~何をしたいか
1.介護予防をめぐる議論から見えてきたこと
介護予防は、本来の高齢期の生き方、生活の質を目指したもの
一次予防(生活機能の維持)から二次予防(生活機能低下の早期発見・早期対応)、三次予防(要 介護状態の改善・重症化予防)までの連続性を確保し、その緩やかな老化と自立した生活を支援して いくこと→介護予防の大切な点は、福祉のまちづくりによる孤立予防**人に優しいまちづくり
2.自立支援
個々の自立を目指す<一方的保護の時代から自立を尊重する時代へ>
「福祉サービスは、個人の尊厳の保持を旨とし、その内容は、福祉サービスの利用者が心身ともに 健やかに育成され、またはその有する能力に応じ自立した日常生活を営むtことができるように支持 するものとして、良質かつ適切なものでなければならない。」
→提供者主体から利用者主体へ
→利用者の視点、活動者の視点
3.参加型・協働型社会づくり
「地域住民・社会福祉を目的とする事業を経営する者及び社会福祉に関する活動を行うものは、相 互に協力し、福祉サービスを必要とする地域住民が地域社会を構成する一員として日常生活を営み 社会、経済、文化その他あらゆる分野の活動に参加する機会が与えられるように、地域福祉の推進 に努めなければならない。」→福祉の文化・障害者文化・高齢者文化の創造=地域の再生、共生の 社会づくり
4.生活する地域が拠点
ア.問題が発生する場を、予防、解決の場に
イ.日常生活化圏域―市町村圏域―広域-県
ウ.地域にある止まり木=プラットフォーム
5.地域にある施設への転換
ア.利用者の生活を地域に
イ.地域住民のボランティアとしての参加
ウ.地域住民の理事会等への参加
エ.直面する課題を地域に
6.新たな施設像=地域福祉型福祉サービスの登場
7.福祉でまちづくり・まちおこしの視点
3)地域の福祉力とは?
1.地域における個々の生活問題を発見し、地域の生活課題として理解し、共有する力
2.自分達の地域を創造する
地域性を強調する視点から、地域の強さや課題を明確にすること。
地域にある資源を積極的に開発・活用すること。
地域福祉計画等による合意形成と計画的推進を図ること
3.協働して取り組む力→一人では、つぶれてしまう。ネットワークを作る。
4.子どもたち一人ひとりの「縦軸の育ち」の場となる力→大人が大志を抱く。子ども達がほっとできる 場、育っていく場を作る。
5.サービス利用者の自立した生活を支え、自己実現の機会を提供する力
6.災害等のときに発揮される力
7.計画の策定に関与する力
4)学ぶこと、活動することの意味を考えましょう。そこに未来があります。→何がしたいか。何ができるか。何が求められているか。をいつも考えていくことがとても重要です。
事務局 関本 明美